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クリエーターが集う外苑前の隠れ家カレー&バーギャラリー「リトルリンダ」

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「クリエーター」
それは、得体の知れない響き。

そこに「隠れ家」「外苑前」なんてまぶされた日にはどうだろう。
なんともそこはかとなく、香ばしく香ってきそうじゃないだろうか。
そう、この香りは……あれ? カレー?

クリエーターの川島淳子さんが経営する、隠れ家本格カレー&バー「Little Linda Gallery bar(リトルリンダ)」に行ってきた。


知っていても「ここで合ってる?」と不安に

場所は外苑前駅近くの元ベルコモンズの2軒となり。
立地は良いけれど、知らなければ絶対立ち入りそうもない雑居ビルの4階にある。


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(怪しくて入りにくい)

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(ビルの入口)

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(確かにあるっぽい)

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(営業時間中なら道にこんな看板が出てるはず)


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(独特な形をした急な階段を登ると、この扉が見える)

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(中はどうなっているのだろう。臆せず入ってみよう)


熱にうなされ“スパイスを極めよう”と思い立った

テーブル席が4つカウンターが8席と、18席で満員になってしまうこじんまりとした店内。
この日は11月15-16日に開催予定のアートイベント「FAUVISME(フォービズム)」の参加アーティストが集まり準備していた。

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オーナーの川島淳子さん自身もアーティストとして活動するイラストレーターだ。
CDジャケットやTシャツデザインなどにイラストを提供する他、WEBデザイナーとしても活躍している。


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(この日、店内には川島さんの作品が飾られていた)

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「“新品感”が出ないよう、ある程度使い込まれた“経年感”を意識して内装を作りました」

リトルリンダがオープンしたのは2013年の12月。
内装には2ヵ月かかり、Webデザイナーの仕事と両立しながら進めたそうだ。

「12.3年くらい前に“カフェブーム”ってあったじゃないですか。
その時からなんとなく、飲食店をやってみたい気持ちはありました。
イラスト作品展示する個展のレセプションパーティでは、手料理を出したり、
“スナックじゅんこ”っていう1日限定のバーイベントをやったりしていました。

でも、きっかけになったのは2年前の2011年に熱を出したことです。

3日間なかなか熱が下がらなくて、なぜか“スパイスを極めよう”と思って……」


は、はぁ!?

「もともとカレーは好きで、インドのレシピ本とかは読んでいて、スパイスを調合したカレーがとにかく作りたくなって、カレーを作ってはみんなに試食させたりしてたんです」

お、おう……。

「分量が同じでも何かがちょっと違ったり、天候や湿度で変ったり。試行錯誤の毎日でした。
ニコニコ動画でインドの基本レシピでカレーを作るチャンネルで勉強したり。
そのうち、レシピ通りの“本格カレー”は作れるようになったんですけど、これじゃ“普通だな”と思って」


せっかくインドの本格カレーが出来たのに、“普通”とは?

「これではインドカレーであって、オリジナルじゃないと思って、どんどん自分流にアレンジし始めました。
普通カレーというと、こってりとしたものが多いじゃないですか。
昼に食べたら、夜は何も食べなくても大丈夫、みたいな。(笑)
だからそので逆を行こうと。
化学調味料は一切使わず、薬膳カレーのようなあっさりとしたカレー。
“感動してすぐにまた食べたくなるカレー”を目指しました。」



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(研究によって生み出された3種のルー+レンズ豆のスープが楽しめるスペシャルカレーセット1200円)

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(国産豚の赤身のみを利用したスープキーマカレー

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(期間限定だったほうれん草のサグチキンカレーは人気のためレギュラーメニュー化)

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(季節のくだものを使った自家製果実酒も人気)

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(川島さん手書きのメニューボードは頻繁に書換えられている。ぬか漬けもオススメだ)




“野獣派”による大人の本気の文化祭、フォービズム

川島さんたちは、この11月、廃校を貸し切ったアートイベントをの準備の真っ最中だった。

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(服飾デザイナーのヒデさんが作品のサンプルを持ってきた。中央は絵描きのアユさん)

「1905年、パリのサロン・ドートンヌで若い芸術家たちが部屋の一室を絵で埋め尽くしたんですよ。
それを見た批評家が“まるで野獣の檻だ”とあざ笑ったのがフォービズムという野獣派の始まりです。
この運動は短命に終わってしまったのですが、アーティスト友達と話していて復活させてみたいね、という話になって。

群馬県の廃校を使って、“大人の本気の文化祭”をテーマに開催します。

今は、フォービズムで販売する手書きのスリッパを描いてました」



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下手で良いんですよ。大切なのはとにかく実行すること。

アーティストの友人に囲まれ、廃校を使ってのアートイベントの主催。
イラストレーターでWebデザイナー、おまけにカフェオーナー。

なんだかきらびやかな経歴で、紛うことなき「クリエーター」だが、どうすればクリエーターになれるのだろうか。

「私がアーティスト活動を始めたとき、たくさんのギャラリーに助けられました。
だから、私も若いアーティストの人に、発表の場を提供したいと思っています」



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(店内には様々なアーティスの作品が展示、販売されている)

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(この手刺繍のキーホルダーのモデルは店の看板犬「グリコ」がモデル。週に1,2回出勤している)


「この店はレンタルスペースとしても貸出ししています。
2年目のリトルリンダでは、たくさんのアーティストの方たちの発表の場として使ってもらいたいと思っています。
ポートフォリオを持って、何でも相談に来てください。
展覧会やイベントはもちろん、朝食を販売や、ワークショップ、トークショー、  アートイベントなど、自由に使って欲しいんです。

最近立派なDJセットが入ったので使って欲しいし、カホンなどを持ち込んでもらえればアコースティックライブもOKです。

クリエーターになりたい、アーティストになりたいと思っているのなら、とにかく“実行”することが大切だと思っています。
何でもいいから、ボロボロでもいいから、実行しないと何も変わらない。
下手で良いんですよ」


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そんな川島さんだが、メニューの中に不思議なものを見つけた。

すいません、ここ、“手相占い”って描いてあるんですけど。

「あ、はい。私、手相も見れます。手相占いももう10年目ですね」




発表したいものがあるのなら、上手い下手に関わらず、とにかく“実行”すること。

元気がなければ、薬膳カレーを食べて、未来が不安になったら手相占いで相談なんていいかもしれない。

クリエーター志望はもちろん、東京暮らしに退屈してきた人に、この店はちょっとしたスパイスになりそうだ。


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詳細情報

Little Linda Gallery bar
住所:東京都 東京都港区北青山2-12-27 ハレクラニ北青山4B
TEL:03-6804-5524
営業時間:19:00 ~ 23:30
定休日:毎週日曜日 祝日 年末年始

アートイベント【FAUVISME(フォービズム)】

開催日:2014年11月15(土)16(日)
会場:群馬県みなかみの廃校 猿ケ京小学校


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コヤナギユウ

東京ナイロンガールズ編集長。新潟出身東京働き、書いて描いて撮って考える制作仕事人。好きな物はパンダとカナダとオーロラとコーヒーとチョコレート。田舎と都会と山と海と宙も好き。昭和生まれの女。
BLOG:i live you
TWITTER:KoyanagiYu
COLUMN:女社長漂流記 乙

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