コラム

鯉に恋する水辺探訪

暴力的な鯉に心もカメラも破滅寸前―松見公園(茨城県つくば市)【鯉恋探訪 VOL. 43】

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これは民族運動か何かですか……?
猛烈な勢いで岸に乗り上げる鯉

鯉とのふれあいを求めて水辺を探訪する、新感覚おでかけガイド「鯉に恋する水辺探訪」。
茨城県つくば市の鯉探訪シリーズ2回目のである今回は、松見公園を訪れました。

つくば市の鯉の名所として、地元ではひそかに話題になっているらしい松見公園。そう、ここを訪れるために、私はつくばツアーを敢行したのです。
松見公園は、前回紹介した中央公園と遊歩道でつながっていて、歩いていくことができます。
今回、つくばの公園3か所を案内してくれるライター仲間のSさんは、
「私は子どもと中央公園で遊んでるから、松見公園でしっっかり鯉と戯れてきてくださいいね♪」
と快く送り出してくれました。のちほど中央公園に戻って合流すると約束して、私は松見公園へ行くことに。

公園を訪れると、大きな池と展望塔が登場。この展望塔はつくば市内をぐるりと見渡せるようです。
池を眺めてみると……こっ、こりゃすごい!
何が凄いって、遠くからでも鯉がエサを求めて群がってるのがよくわかります。
しかもこの、奥に向かってすぼまっていく池の形状がまたいいぞ!
まるで鯉はリアス式海岸の湾奥に押し寄せた高波のようではないか!
(注:奥に向かって狭くなっている、リアス式海岸のような尖った形をした湾っていうのは、波が予想以上に高くなる傾向にあるんです)

この公園ではエサが売店で売られているので、早速GET。
エサを持ってレジへ行くと、お店の方がひっきりなしに鯉のエサを袋詰めしていました。この池でのエサやりニーズの高さが想像できるね!



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エサを持って池のほとりに立つと、ぶりぶりに肥えた鯉が岸に向かってズラリと並んでいます。これは銀行の取り付け騒ぎか何かですかね? 池には「魚をとらないでください」という看板があったけど、確かにこんな状態じゃごっそり捕獲できそうですよ。
で、エサを投げたら、たいてい最前列の鯉の背中あたりに着地します。結局最前列の鯉はそれに気づかず、後ろの鯉がエサにありつける。
最前列の鯉はライバルをかきわけて頑張って出てきたっていうのに、その努力は完全に空回りだぞ!



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で、池がすぼまっているところは、もっとすごい!
あの~、これは漁港の水揚げですか?
左のひっくり返った鯉は、死体じゃないんです。勢い余って乗り上げてるの!!
自分の体が乗り上げるのも気にせず、押すな押すなの大渋滞で、前の鯉は仕方なく池に注ぎこむ水路のほうへ前進する。もうね、サケの遡上ですかと問いたいね!
しかも、がむしゃらに進んだ先に水とエサがないことにハタと気づいて、また下流のほうに、ばっちゃばっちゃと水をぶっかけながら渾身の力で戻っていくしね!



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見て! この水しぶきのすごさを!
私は池に入っていないのに、ひざから下がぐっしょりと濡れ、カメラにまで水しぶきがかかりました。まるで暴動現場に乗り込んだ報道カメラマンの気分。

すっかり興奮してエサやりしていると、いつの間にか別行動だったはずのSさんが登場。
「1時間も戻ってこなかったから、こっちに来ちゃったよ」
だって!
やだもう、1時間も我を忘れて鯉を戯れてたってこと?
ここまで夢中にさせるなんて、なんて恐ろしいスポットなの……。

ちなみに、「こんなに近くまで鯉が押し寄せてくるのは気持ち悪い」と感じる人は、池に突き出たバルコニーから、はるか下の水面でうごめく鯉にエサやりすることもできます。
エサやり初心者から、私のような鯉気違いまで、幅広く楽しませてくれる懐の深い公園。いやはや、まいりました!



鯉スポット判定

鯉に恋する総合評価:★★★★★【5つ星】
美貌(錦鯉率)   :★★☆☆☆【2】
グラマラス(大きさ):★★★★★【5】
おねだり(人懐っこいか):★★★★★【5】
おさわり(鯉との距離):★★★★★【5】
垣間見(水の透明度):★★★☆☆【3】
口説きやすさ:エサやり可能。エサは販売。


スポット情報

松見公園(茨城県つくば市)
アクセス:つくばエクスプレスつくば駅下車徒歩15分


マダムアキコ

マダムアキコ

関西出身、生き物大好きな理系編集者&ライター。お酒メーカ―、編集プロダクション勤務を経て2012年よりフリーランスに。健康・ペット・釣り・散歩物などのジャンルで媒体を問わず執筆中。特に好きな生物は魚(生死問わず)、軟体動物、鳥、カエル、そして植物全般。今日も着物であちこち出没しております。 BLOG:マダムアキコのどさ日記 COLUMN:鯉に恋する水辺探訪

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