コラム

上毛町ナイロンガールズ

田舎ノマドを不可能にしているのは思い込み!? 総括・お仕事編【#TNG_KNG Vol.6】

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こんにちは。小説家の三谷晶子です。

10/31~11/23までの24日間の上毛町ワーキングステイを終え、東京に戻ってきました。
上毛町での日々の詳細は私のブログ『三谷晶子の日々軽率。』をご覧ください。

さて、一ヶ月弱に及ぶ、東京ナイロンガールズの田舎暮らし実験。
はたして田舎でもいつもと同じように仕事ができるのかを、私の視点から検証していきたいと思います。


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おうちから少し歩けばこんな景色が広がります。


私達が滞在した上毛町の西友枝地区の大入という場所は、最寄の駅、新吉富駅から
車で30分ほどかかる地域でした。

雁股山という山の麓のちょうど谷と谷の間に立地する滞在したおうち(通称:雁股庵)は、
ソフトバンクもauも圏外。もちろん、光も通っていません。
今回のワーキングステイという試みは、東京での仕事を持ち込みながら、
上毛町に必要な情報発信などのスキルを提供するという趣旨。

東京での仕事でも、また上毛町の情報発信をするにも、快適なネット環境は必須です。
そのために、募集要項にはdocomoモバイルルーター(wi-fiタイプ)の無料貸出という記述がありました。




一枚の画像のダウンロードすら四苦八苦の電波環境。


が、しかし。
蓋を開けてみれば、docomoですら画像一枚アップロードするのに数時間かかるほどの電波環境……。

私は、職業柄、テキストデータのやりとりが多いのでまだましでしたが、
重い画像データのやりとりが多い編集長コヤナギ、写真作家木下奈緒美はかなり四苦八苦していた様子。

かくいう私も、執筆中の小説の中で、画像さえ見れば一瞬で終わる確認作業があったのですが、
HPの画像がダウンロードできずに翌日に持ち越すしかないという状態になりました。

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仕事の混乱ぶりがよく伝わるTHE惨状な状況。奥に見える急須が田舎ノマド感を醸し出します。

ネットさえ通じれば一瞬で済む仕事なのに! と憤慨しきりの私達。

「不便さが田舎暮らしの醍醐味だよ」というご意見ももっともですが、
今回の試みはあくまでも「ワーキングステイ」。

東京での仕事を田舎でもできるのか、というのが趣旨でもあったと思うので、
そのあたりは改善を強く望みます。



しかし、不便さ以上の環境の良さが確かにある!


けれど、電波環境の悪さ以外のデメリットを、私は特に感じませんでした。

都会では常に重低音のように響く生活騒音が全くない山の麓では驚くほどに集中できて、
いきなり鳴るクラクションや騒音に邪魔されることがないので、その集中が途切れない。

山の夜は本当に深く暗いので、東京のように夜にどこかに出かける気になれません。
と言いますか、夜に営業しているお店など車で30分以上かかる場所にしかありません。

ですので、必然的に健康的な朝型生活になる。
東京にいた時にあった慢性的なだるさや疲労が、
三食規則正しく食べる朝型の生活にしたら嘘のように消えたのは驚きでした。




田舎ノマドを不可能にしているのは実は都会人の思考かも。


私自身はネット環境さえあれば東京と同じように仕事は可能だ、と感じています。

しかし、こういった話もありました。
この上毛町ワーキングステイに来る前、普段自分が使っているソフトバンクの携帯も通じなくなるので、
数年間、取引しているクライアントにご連絡をしたんです。

クライアントとは仕事が始まる数年前に、顔合わせのため一度会ったきり。
それ以降は全てメールのやりとりでした。

だが、「いつでも連絡が取れないのは不安だから、今回は発注しないかもしれない」との連絡が。

今回、auとソフトバンクの所持率が高い東京ナイロンガールズ陣は、
緊急連絡先用として共有のdocomo携帯を持っていきました。
もちろん、クライアントにはその電話番号を伝えています。

今まで、数年会わずに仕事をしてきたというのに、
一ヶ月弱地方に行くだけで、どうして仕事を発注しない、ということになるのでしょうか。

「東京にいないと何となく不安」、「田舎だから仕事は東京と同じようにできない」。
そんな風に思っているのは、田舎の人ではなく、実は都会人なのでは、と感じた瞬間でした。




好きな場所で、好きな仕事をする。


好きな場所で、好きな仕事をする。

「そんなことができるわけがない」、「現実を見ていないだけだ」。

少し前だったら、私もそんな風に思っていたかもしれません。

けれど、私は、今まで縁もゆかりもなかった福岡県最東端の上毛町で、
目の前に美しい棚田が広がる茶室と岩風呂つきの家で、仕事をしていました。

確かに、職種によっては「この場所でなければならない」という仕事はあります。
けれど、IT関係、クリエイターなどネット環境さえあればできる業種ならば、
田舎で暮らしながら好きな仕事をすることは可能である。

私は今、そう実感しています。

「東京でなければいい仕事はできない」。それは、単なる思い込みなのかもしれませんよ。

続いては、『上毛町ワーキングステイ総括・暮らし編』をお送りします。






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三谷晶子

小説家。東京出身。女性誌中心に恋愛、ワークスタイル、ライフスタイルなどの記事を手掛けるライターを経て、2008年『ろくでなし6TEEN』(小学館)で小説家デビュー。2012年『腹黒い11人の女』(yours-store)刊行。自身の経験を反映した「あるある!」「これわかる!」と思うような共感を呼ぶ文章は、女の子の本音を小気味よく描いていると評価が高い。Webマガジン『東京ナイロンガールズ』にて連載した恋愛コラムは累計250万PVを突破。2012年12月著名人専門有料メルマガサイトTheoryにて「現代を生きる女論『三谷晶子の非道徳女講座』」を開始。
BLOG:三谷晶子の日々軽卒。
TWITTER:akikomitani
COLUMN:腹黒い11人の女

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木下奈緒美

写真作家。東京出身。artist,photographer jewelry・豊洲LEGO部・party snap・RID・TO GOTHICS・東京ナイロンガールズ・深川・蟻
BLOG:まめにっき
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石井小百合

旅ガール。東京出身。江戸っ子バックパッカー、あだ名は「たらちゃん」です。雑誌JELLYにて、ブロガーとして紹介してもらいました。今まで旅した国は、ハワイ(オアフ、ハワイ)、韓国、ドイツ、スペイン(イビサ島も)、ポルトガル、ベルギー、オランダ、イタリア、バチカン、マレーシア、カンボジア、ベトナム、バリ、オーストラリア、シンガポールです。まだまだ地球は歩き足りません!!
BLOG:Sayudy@germany
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コヤナギユウ

東京ナイロンガールズ編集長。新潟出身。編集者、イラストレーター、WEBデザイナー、グラフィックデザイナー、コピーライター、ライター、スナップカメラマン、アートディレクター、クリエイティブディレクター、プランナー、ブロガー。 (株)yours-store代表取締役、神社検定3級、成都パンダ繁殖育成研究基地 公式世界パンダ大使 セミファイナリスト。英会話が不自由。
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