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ヤッテミタ

詩吟を叫ぶ! 腹式呼吸でモヤモヤを吹き飛ばせ!

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Photo by Ian Quantis

大きな、櫓(やぐら)太鼓みたいなものを、
めった矢鱈(やたら)に打ちならすような音楽でもあったら、
いまの僕のいらいらした気持にぴったり来るのかも知れない

なんて言ったのは、憂鬱な作家代表・太宰治。
確かに大きな音を聞いたり、大声を出したりするとスッキリすることがある。
それならばと、渋谷のど真ん中にあるカラオケボックスで、漢詩を叫んでみた。

まずは準備体操から


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今回の講師は、幼い頃から詩吟を始め、現在はライブ活動もしているというlily先生。
まずはお手本を見せてもらうことに。

あのエロ詩吟芸人を何となく思い浮かべていた編集部は、その第一声を聞いて腰を抜かした。
だって、小柄な身体からは想像もできないくらいの大きな声! 
なんと、詩吟というのはこんなにも大声を出すものなのか。
やばい、こりゃやばいぞ。

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先生「みんなこのくらいの声は、出そうと思えば絶対出せるんですよ。じゃあ、この姿勢でおもいっきり叫んでみて。はい、あー!!!」

ナイロン「あーーーー!!!」

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出た。出ちゃったよ、大きな声。
中腰になってひざに手を置くことで身体が固定され、自然と腹式発声になるのだ。
ちょっと恥ずかしいけど、自分でもびっくりするくらい大きな声が出た。
ちょっとずつこなれていく身体に合わせて、気分もじわじわ上がっていく。


吟じます!


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詩吟とは漢詩に節をつけて朗読する(吟じる)伝統芸能のひとつ。江戸時代の後期に、私塾や藩校で漢詩を朗読する際に独特の音階をつけたのが始まりという。

今日吟じるのは、雨やどりの場面を歌った漢詩「道灌蓑を借るの図に題す」。

いよいよ先生に続いて吟じます!

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みようみまねで語尾をのばしながら、音程をつけていく。
とはいうものの、もちろん五線譜にメロディが書かれているわけではない。
あるのは、あがったりさがったりの雰囲気をあらわした心電図みたいな記号だけ。
あとは、感覚と耳を総動員して身体で覚えていくしかない。

そして、小一時間のレッスンの後、手探りながら私たちも遂に吟じちゃいました!



かしこまったイメージが強かった詩吟だけど、実際にやってみたらすごくアクティブ! 
吟じて、叫んで、大笑いするうちに、いつしか心も身体も大解放。



渋谷の中心で漢詩を叫んだ


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うっぷんを晴らすために叫ぶだけならサルでもできる。カラオケで歌っても、腹式呼吸で心のまま叫ぶことには専念できない。その点、地声で詠えて漢詩から教養までも吸収できちゃう詩吟は、かゆいところに手が届く優れた芸能だった。

人前で大きな声を振り絞るのは恥ずかしくても、詩吟ならできる。憂鬱も不安も羞恥心も、詩吟のおかげできれいさっぱり吹き飛んだ。またモヤモヤが蓄積したら、渋谷の中心で漢詩を叫ぼう。


written by まつざきみわこ

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